おすすめミステリー・推理小説特集!みんなが好きな作品・作家は?

みんなが好きなミステリー・推理小説は?

綾辻行人、有栖川有栖、池井戸潤、伊坂幸太郎、京極夏彦、桜庭一樹、島田荘司、堂場瞬一、濱嘉之、東野圭吾、誉田哲也、麻耶雄嵩、湊かなえ、宮部みゆき、森博嗣、米澤穂信(敬称略)など、今を時めく人気ミステリー・推理作家の作品がひしめく中、小説好きの皆さんが選ぶ「本当に面白いミステリー・推理小説」、「あまり面白くないミステリー・推理小説」、そして、そんな彼らの「好きな小説家」、「嫌いな小説家」に関するアンケート結果をまとめましたのでご覧ください。

みんなが選ぶ「本当に面白いミステリー・推理小説」

ここからは、ミステリー・推理小説好きの皆さんが選ぶ「本当に面白いミステリー・推理小説」のタイトルとその理由を紹介します。

「オーデュボンの祈り」をおすすめする声

・とにかく世界観が良かったです。銀行強盗の主人公が異世界に迷いこむという摩訶不思議な小説でありつつ、時に生々しい殺人の場面や、非人間的な物に宿る生命の正体が明かされる最終章など、分厚い文庫本でしたがどんどん読み進めることが出来ました。映画はまだ観ていませんが、私の中でのオーデュボンの世界が壊れそうなので観ない方が良いのかも思います。

「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」をおすすめする声

・たまたま、コンビニで購入したのが切っ掛けです。本編「さよならドビュッシー」に登場する香月 玄太郎じいさんの短編集で、テンポ良い内容は勿論、玄太郎じいさんの「このくそたわけ!」には痺れます!実際、こんなじいさんがいたら、大変だよなと思う反面、ついつい玄太郎じいさんに肩入れしてしまう。この小説を買って以来、中山先生のファンになったと言っても過言じゃないくらい嵌った本です。

「そして誰もいなくなった」をおすすめする声

・アガサクリスティーは英語版で全部読んでますが、この作品は本当に秀逸。英語なのに次から次へと起きる事件のおかげで、まったく飽きずに読み通してしまいました。犯人がまったく読めず、いったいどういうことなのか、途中で頭がこんがらがるのは上質なミステリーに必須なことだと思います。だいたい犯人の予測がついてしまうのは、なんとなく後半ダレてしまうことが多いので。

「マスカレードホテル」をおすすめする声

・連続殺人犯を逮捕するためにホテルのフロントクラークに成りすました新田刑事と優秀なフロントクラークの山岸尚美のやりとりが面白かったです。そして、犯人のほんとの狙いは、尚美にあり、殺されようとしていた尚美を助けた新田の行動に感動しました。仮面を被った犯人は意外だったので、驚きました。ストーリーが最高でした。

「火車」をおすすめする声

・とにかく面白い!、ドキドキしてラストまで興奮するからと言うのが理由になるのだが、そこに宮部さんのテーマであるような人間とは?、犯罪を犯す者の心理などを丁寧に書いていて飽きずにその日のうちに一気に読んでしまったくらいにスルスルと言葉が入ってきて、ついにラストを迎えて放心したまま朝を迎えた覚えがあります。

「祈りの幕が下りる時」をおすすめする声

・加賀恭一郎シリーズの最終章。加賀の母親の失踪と死の真相が明かされるから。加賀がどのような思いで生きてきたのかがわかる。また、物語の中で、とても切なく辛いある父と娘のストーリーが描かれている。いつの時代も親子の愛と絆は尊いものだということを実感させられた。シリーズを通して日本橋から始まる設定もとても好き。

「狂骨の夢」をおすすめする声

・冒頭からのめり込みました。計算された文章の美しさ、散りばめられた謎、そして、深い民俗学の知識、どれをとっても言うことなしです。シリーズを知らなかったので、初めて読んだときは、いい意味でのカルチャーショックでした。しばらく呆けていたほどです。こんな素晴らしい文体、圧倒的な文章量、トリック、収集する素晴らしさ…秀逸です。

「告白」をおすすめする声

・とにかくストーリー展開のテンポがいいからです。冒頭からぐいぐい引き込まれてしまうので、寝る前に読み始めたら読み終えるまで本を閉じることができません。読みやすい文章で中だるみすることなく読み切ることができます。想像を良い意味で裏切られるオチで、読んで良かったと思えます。ひとに自信を持ってすすめることができる一冊です。

「殺戮にいたる病」をおすすめする声

・凶悪殺人犯の殺人を行う描写がかなりリアルでグロテスクであるところが非現実的であり、類似の小説はあまり読んだことがなかったため衝撃を受けました。また予想していた犯人とは別人が犯人であり、ただグロテスクな小説かと思って読んでいたのが良い意味で裏切られました。どんでん返し系の小説の中でも一番好きな終わり方でした。

「十角館の殺人」をおすすめする声

・殺人の起こる舞台となる島と、過去に島で起きた殺人を調べる本土の動きが交互に描写されていき、一見関係ないように見えていた二つの舞台が交わる瞬間を読んだ時、非常に興奮した。キャラクターもとても魅力的で、一番好きだったキャラクターがその巻のゲストキャラクターなのが非常に残念。読了後、犯人の動きをもう一度読み返したくなる。

・個人的に叙述トリックが好きなので、そのトリックの王道のような作品であるため。なかなか映像やメディア系の媒体に落とし込めないと思っていましたが最近漫画化との話で…漫画は読んではいませんが小説で読んでもらいたいです。ミステリに恋愛を絡めてこないのが個人的に好み。煙草の銘柄、作家の名前などそのあたりが好きな人は読んでいて楽しいのでは。

「真夏の方程式」をおすすめする声

・福山雅治主演の映画をみて、科学的に証明することができるミステリーが大変興味深かった。シリーズモノになっていて、これまでのシリーズも見ていたため抵抗もなく、内容も分かりやすかった。正直私は読書も含めて、推理ものは、ほとんど見ることはありませんが、唯一といっていいほど楽しむことができました。福山の演技も好きです。

「聖女の救済」をおすすめする声

・話の展開に衝撃を受けたからです。日々ミネラルウォーターを使っている家庭で、水道に毒を仕込み、自分が旅行中にミネラルウォーターがなくなり水道水を使わざるを得ない状況にする、という展開は、自分のような凡人にはまったく生み出すことが出来ないと思います。東野圭吾さんの小説はすべて読んでいますが、その中で最も好きな作品です。

「点と線」をおすすめする声

・日本推理小説史上に輝く金字塔と言われていた名作でしたので、本屋で見た時にためらわずに手に取りました、まず何といつてもこのタイトルがとてつもなく素晴らしくて目に焼き付いて離れない、今でも事件が起こるたびにあの事件の点と線という言葉が聞かれます、日本初の社会派ミステリーと言われています日本全国を舞台にした広がりのあるスケールの大きな作品である。

「白夜行」をおすすめする声

・東野圭吾の作品で好きな作家の1人です。「白夜行」は文庫の方を読みましたがかなりの厚さがありとても読み応えがあったのも理由の一つです。この作品は面白く、展開がとてもよくてそれで少し怖い小説でした。本の中へすっと入り込む事が出来早く続きを読みたいと思わせる小説ですね。一気に読んでしまったのでまたしばらく経って再度読んでみたいと思う本です。

「模倣犯」をおすすめする声

・正確に言うと、好きというより読む手が止まらなかった小説です。 個性ある登場人物の人生にも触れながら、話がどんどん展開していく中で、少しずつ核心に触れていくので、早く顛末を知りたくて夢中になりました。 人の”怖さ”を思い知らされる内容で、幽霊や霊魂なんかより、欲望にかられた生身の人間が一番恐ろしいと痛感した作品です。

「容疑者Xの献身」をおすすめする声

・東野圭吾の小説、特にガリレオシリーズの中でも一番好きな小説です。初読時の衝撃がいつまでたっても忘れられません。ハウダニットのトリックもさることながら、やはり注目すべきは「愛情」だと思います。愛した人を庇うためにそこまでするのかという驚きと、彼の不器用な生き様に感銘を受けました。ラストシーンの慟哭も印象的です。

・登場人物が少なく、誰が犯人なのかという謎解きよりも、誰もが何か秘密を抱えているような切なさが物語全体を覆っている。懸命に生きているだけなのに過ちを冒してしまうことの悲しさ、静かだけれどある意味命がけで好きな人を守ろうとした石神の姿に胸が締め付けられそうになった。最後の最後に「そうだったのか」と思わせる書き方に脱帽。安易にまとめなかった結末にも拍手。

「猟犬の旗」をおすすめする声

・”スパイという性質上、徹頭徹尾冷静でいなければならないが、しかし心のどこかで「人間性」を捨てきれない主人公の(格好悪さを含めた格好良さ)”が作品に横溢していて飽きさせない。任務では足手まといになりかねないので見捨ててもいい難民の少女を守り、自らも外国人ながら日本で破壊工作を行う外国人諜報員に怒りを燃やしたり・・と非情になれきれない部分は心に残る。

みんなが選ぶ「あまり面白くないミステリー・推理小説」

ここからは、ミステリー・推理小説好きの皆さんが選ぶ「あまり面白くないミステリー・推理小説」のタイトルとその理由を紹介します。

「九杯目には早すぎる」をおすすめしない声

・読者をいかにして欺くか?という視点はミステリー作家として悪いとはいえないが、その手法はというとどうしても後脇の悪さだけがやたら強調されてしまった作品が多いのもあって、読後感は正直最悪。良い様に受け取れば現在流行している「イヤミス」の類になるのだろうが、他の「イヤミス」作家だと後味の悪さは残っても、「胸糞悪くなる」ことはなかった。

「さまよう刃」をおすすめしない声

・娘を殺された父親の復讐劇ということで、物語全体的に暗い印象がある。灰色の靄が静かに充満しているといった感覚。加害者達は未成年であり、犯行が己の欲求を満たすためだけのものという身勝手すぎることもあって、父親の気持ちと娘の気持ちを考えるととても辛くなってしまう。主犯格の男が妙に頭がキレることも嫌な気持ちになる。

「インタビュー・イン・セル、殺人鬼フジコの真実、 殺人鬼フジコの衝動」をおすすめしない声

・前作フジコの衝動は面白く読んだけれど、それがヒットしたからか続編が出来て、そのエピソードも宗教や要素をまとめて作り上げた話のように薄く感じた、前作までその評価や読み方も違ってしまうだろうから、こういう物語の書き方、とってつけたような真実の暴露または驚愕の事実とやらを出すのはやめた方が物語の為になると思う。

「白ゆき姫殺人事件」をおすすめしない声

・一言。面白くありませんでした。話題作だから購入しましたが、いざ、読んでみたら「なんじゃいこれ?」と言うくらい、駄作でした。買わなきゃよかったと思うくらい、酷かった作品です。この人の小説は、「白ゆき姫殺人事件」しか購入していませんが、次はないなって思いましたよ。ファンの人が聞いたら、殺されるだろうなと思いますが、嘘はつけません。

「影の車」をおすすめしない声

・小説は怖くて面白いのですが主人公の犯行動機が、今一つ不自然というか納得がいかず読んでいて、頭の中がクエスチョンマークが飛び交いまくりで仕方なく、いったん本を閉じて考えに耽りました、わずか5歳の子供が果して殺意を持つだろうかあり得ないのではないか、いくら小説とはいえ,無理があるのではないか清張にしてもペンが滑つたかと思わずにいられなかつた。

「陽気なギャングが地球を回す」をおすすめしない声

・ミステリーさに欠け、犯罪を面白おかしく書いてある部分が自分には合わなかった。また最後はハッピーエンドなんだろうなと思いながら読んでおり、予想通りハッピーエンドで終わった。最後にどんでん返しがあればまだよかったが、予想通りの展開にも途中から読んでいて飽きてしまった。犯人なのに良い人であるという点がどうも納得できなかった。

「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」をおすすめしない声

・かなり高圧的な「読者への挑戦」にタイトル当て、いずれも挑戦したことがなかったのでかなり意気込んで読んだものの、最終的に答えが分かった時にはあまりにもアホっぽすぎて呆然としました。一人称で進むその語り口調もうすら寒く、全然集中できませんでした。バカミスというジャンルをこの作品で初めて知り、もう二度と読みたくないと思いました。

「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」をおすすめしない声

・「ドS刑事」というタイトルのバディものということで、主人公たちの関係性が気になり購入した。しかし主人公はドSではなく、ただ性格の悪い人物という印象を受けた。期待していた分、当時はやっていた「ドS」という言葉を使いたかっただけなのかと落胆した。続刊が出ていることを知っているが、今後購入することはないと思う。

「誤断」をおすすめしない声

・文庫ですけど、堂場瞬一の作品です。こちらの作家は今まで読んだ事がなくて少し興味があり読んでみました。だが私としては外れでしたね。好みに合わないとでもいいますかどうしても本の中へ入っていく事が出来ませんでした。男性が好む本かなと思います。ストーリーがどうしても頭に入ってこなくて最後までは読んでいません。性描写が多すぎます。

「砂の器」をおすすめしない声

・殺人犯の父親の為に少年時代から逃げ回る少年は、いつしか、他人になりすまし、ピアニストになったのです。顔を見て近づいてきた警察官を殺害してしまった青年は、苦しみながら、ピアニストをしていくストーリーです。このストーリーは、見つからなければ、偉大なピアニストに居られたのに、執念深い警官のために、人生が狂わされてしまうので、読んでいて悲しくなります。だから嫌いです。

「京都寺町三条のホームズ」をおすすめしない声

・タイトルに釣られて買ったものの、あまりにも内容が稚拙であり、”はんなり”という雰囲気を謳っているとはいえ、推理小説とはまったく呼べない感じだった。ホームズという言葉が独り歩きしている点も痛い。何冊か読んだが、女性向けなのかなと思った。ヒロインとの関係などでむずむずできる人なら、避けるほどでもないのかもしれないが僕には合わない。

「1Q84」をおすすめしない声

・全く訳がわからないです。 文章描写は美しく、前半はテンポよく展開してゆくので急速に惹きこまれるのですが、適度にばら撒かれた多くの伏線が、とうとう最後まで一つも回収されなかったのです。 結局は何なのか、何が言いたいのか?本筋はもちろん、理由や正体すら掴めず、ダラダラとファンタジー的な文章を読まされただけでした。

「百人一首殺人事件」をおすすめしない声

・とにかく馬鹿馬鹿しい。登場人物の背景もあまりに好都合すぎるし、トリックや密室など、不都合、不似合い、あまりにありえない状況ばかり。なぜドラマ化しているのか、頭をひねります。そして、作家自身が「日本のアガサ・クリスティ」と言われていることに、腹が立ちます。クリスティはこんなに軽くない。もっと緻密に、どんでん返しがある。とにかく馬鹿馬鹿しいです。

「犬神家の一族」をおすすめしない声

・佐兵衛の三人の娘、松子、竹子、梅子、その夫と子どもたち、佐兵衛の恩人の血縁である珠世など、登場人物が多い作品は、人間の相関関係を覚えるのに大変で内容に入り込むことができない。これは自分の欠点であるため、作品自体が悪いわけではない。できることならば、登場人物が少なく、かつ分かりやすい名前、キャラクターを期待したい。

「木曜日の子ども」をおすすめしない声

・話が重すぎて、自分には理解しがたい小説だったからです。前半は読みごたえがあり面白かったのですが、廚二病をこじらせた殺人犯と対決するという展開あたりからついていけなくなってしまいました。前半が面白かっただけに、残念な結末だったなという印象があります。重松清さんの小説は感動できるものが多く、好きな作家さんのひとりであるだけに残念でした。

「砂の器」をおすすめしない声

・文章が難しいし、ストーリーも難しいからです。漢字も多くてはっきりいって読みにくいです。頑張って最後まで読んだのですが、堅苦しくて自分には合いませんでした。私はもともとあまり推理小説を読まないので、普段から推理小説とかミステリーをよむひとむけなのだと思います。頭をすごく使わなければならないので読んでて疲れました。

「ダイイング・アイ」をおすすめしない声

・『秘密』のように、現実にはありえない出来事を描いた作品でも、非現実と思わせずリアリティを感じさせる書き方をしている作者なのに、この作品は今一つ物語に入り込めなかった。ミステリーというよりホラー的な要素も強いからだろうか。物語終盤になっても容易に真相が予測できないのが東野作品の魅力だと思うのだが、そういう謎解き部分で面白さを感じられなかった。

「ユリゴコロ」をおすすめしない声

・とにかく暗めのミステリーが好きなので、沼田まほかるの作品は楽しく?読んでいたのですが、ユリゴコロについては、途中に出てくる子ども時代の生々しい表現(結果殺人を犯してしまった)がどうしても受け付けず、一応完読はしたものの、かなり後味の悪さが残りました。印象としてもただただ暗いだけの主人公の生涯に終始しており、もやっとした感じでした。

「容疑者Xの献身」をおすすめしない声

・ミステリに恋愛を動機として用いるのが個人的に好きではありません。増悪や愛憎という意味での恋愛で、というのなら納得は出来ますが愛情、好意によって人を庇うようなものはあまりすっきりしませんでした。庇う事で好いてもらえるのでは、というのでも納得出来るのですが、この作品はそうではないので個人的に嫌いというかしっくりきません。ミステリを読んでいたのか恋愛小説を読んでいたのか分かりませんでした。分かりきっているので推理するワクワク感がありません。

最後までご覧いただきありがとうございました。